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こんにちは。ちびらいおんです。
そろそろ志望校を決めようと思っている方の参考になればいいなという思いで書きます。
知人が通学している、あるいは親戚にOBがいる方などは、すでに志望校が決まっている場合もあるでしょう。しかし、我が家のように札幌以外で生まれ育ち、中学受験経験のない親の場合は、まずどこにどんな学校があるのかというそもそもの情報収集が必要です。
今はWeb検索で簡単に学校のHPや口コミを確認することができますが、親御さん世代には懐かしい受験校が掲載されている分厚い本も本屋で手に取ってみることをオススメしますよ。
塾で目標とされる代表的な中学校一覧
四谷大塚NET(札幌)では、以下の3校が代表的です。目指す順番も概ね以下です。
一覧には載せませんでしたが、札幌光星中学校(共学)、市立札幌開成中等教育学校(共学)など他の中学を目指す子もいます。上記表の学校は札幌中心部からは通学しづらい場所にあることが一因と思われます。
市立札幌開成中等教育学校は「入試が特殊」なので、塾では開成対策講座が別に設けられていますが、他の中学に関しては学校別対策授業は行われていません。(四谷大塚NETの場合)
北嶺中学校には寮があり、医学部進学実績は全国的にも有名です。2022年は卒業生119名中81名が医学部に合格しています。TVや雑誌でも取り上げられ、中学受験専門誌のランキングでも上位の北嶺中。全国から集まる難関校に成長しました。

2023年10月、寮で20代の教諭が生徒の財布から現金を盗んで懲戒処分になったという残念なニュースがありました。生徒が設置したカメラで犯行の瞬間を捉え発覚しました。
どのような場所でもこういった事件は大なり小なりあるわけで、学校自体に問題があったとは言えません。
北嶺にお子様を進学させたいと考えていた方や実際に通われている方には大変ショッキングな事件でしたが、今回の事件がきっかけとなり、より厳しい目で見られることでしょう。だからこそ安心してお子様を預けられるようになるかもしれませんね。
立命館慶祥中学校(共学)と札幌日本大学中学校(共学)は北嶺中にはない以下の特徴があります。
SSH(スーパーサイエンスハイスクール)
SGH(スーパーグローバルハイスクール)
これらに指定されている学校は、それらの教育において国から補助金があります。ゆえに色々な経験ができるということです。
北嶺中・高等学校に比べてあまり紹介していませんが、実際に四谷大塚NET主催の保護者会で各学校の校長・教頭から聞いた情報を次にお伝えします。
【立命館慶祥】現役高校生が起業、学校がそれをサポート
立命館慶祥は中高一貫校ですが、高校から入学することも可能です。また、立命館大学への進学も約束されていることから、受験勉強に気を取られることなく勉学に励むことができるところがいいですね。

本校は「世界に通用する18歳」を育てています。
現役高校生が起業し活躍しています。起業の段階から学校がサポートしました。学校のない休日にお客様との打ち合わせなどをしていますね。
「生徒・学生のやりたいことを全力で支えてくれる学校」ですね。世界に通用する18歳になりたいと思うお子様は目指してはいかがでしょうか。
学校は江別市にあり、スクールバスで通学している子が多いです。バスで狭い道路を進んでいくのですが、車で送迎しているご家庭も多いです。よく言えば自然いっぱいの環境です。
立命館慶祥中 専願制度に関する「塾講師」からの話
「専願制度」は合格したら入学を約束する制度のこと。専願での合格でも辞退ができた。
【辞退方法】学校からの電話で理由を聞かれ引き止められますが、丁重にお断りすればOK
※基本的には専願制度を使って合格した場合は、約束を守り入学することですね。
近年は田中学園立命館慶祥小学校(元北海道日本ハムファイターズの田中賢介さんが理事長)ができ話題になりました。日本全体の出生数の減少に関係なく、今後の世界を担う子どもたちにいい教育を受けさせたいという教育熱心な親をターゲットとして、札幌でも私立小学校が増えるのではないでしょうか。この小学校は札幌市内にあります。
学校HPはこちらです。
【札幌日本大学中】プレテストは絶対に受けるべし
札幌日本大学中学校も中高一貫校ですが、高校から入学することもできます。しかし、高校から入学した生徒とは校舎も制服も異なり、一貫生とは別のカリキュラムです。
小5の秋に「プレテスト」が実施され、通っている塾を通して申し込むことが多いでしょう。日大中を受験する予定のお子様は絶対に受けてください。このプレテストの成績がなんと入試点数にも影響するというのです。
さらに特徴的なのは「特待制度」があることです。特待Aは全額免除、特待Bは半額免除です。
四谷大塚NETの塾生のたくさんの児童が特待に合格しています。
上記で示した目標校の表ですが、この特待制度ができてからは立命館ではなく日大中を選ぶ子が増えました。
日大中はJR上野幌駅から徒歩で通学が可能ですので、通学のしやすさでも選択されます。
札幌日本大学中 専願制度に関する「学校職員」から情報
専願制度を使って合格しても辞退して構わない。思い切って挑戦してください。
※何のための専願制度だろうと思ってしまいますが、このようにゆるく構えることでできる子を獲得できるのかもしれませんね。
実際に札幌日本大学中学校は、私が塾の保護者会などに参加していた5年ほどの間に大きく変化した実感があります。特待制度の新設もそうですが、学校に通う生徒の功績が格段に目立つようになりました。
気になる方は学校HPをご覧くださいね。
志望校選定のための3条件
年功序列・終身雇用の崩壊、学歴が人生を左右するという時代ではなくなりつつあります。また出る杭は打たれるという時代でもありません。
中卒でも高卒でも起業して成功している人はたくさんいます。そうなると学歴は関係ないとも言えそうですが、中学受験を経験させることが今後の人生に良い影響を与えられると思うのであれば経験すればいいし、公立で十分と思うのであればそれでいいと思います。また、決して私立が上で公立が劣っているということではありません。
一番はお子様に合った学校を選ぶことです。
しかし、実際には親が情報収集していくつかに絞り、その中で学校見学などを通して子どもと決めるスタイルが多いと思われます。
親御さん自身の経験を前提にさまざまな情報と共に検討することだと思います。
志望校選定の3条件
①男女別学か共学か
②進学校か付属校か
③改革を謳う学校か否か
①男女別学か共学か
これは志望校を選定する際にまず決めるところではないでしょうか。
私は高校まで共学、その先は女子校でした。
共学の場合は性を意識する場面が多々あり、学習以外では恋愛を経験し、さまざまな場面で生きづらさを感じたのが共学校に通っていた時でした。(生きづらさについては割愛します。また、このような感じ方にも個人差はあります。)
一方、男女別学の場合は、ほとんどの子が性を意識することなく学校生活を楽しむことができます。私は看護学校時代、全寮制の女子校でしたが気が楽だと感じたことが多かったと振り返ります。もちろん、同性同士の嫌がらせなどもありますが、共学とは異なる環境が私には合っていました。
40代の私ですが、生涯の友だちと言えるのは女子校時代に仲良くしていた友人でしょう。共学の公立中高時代の友だちはほとんどいません。生まれ育った地元で小中高を過ごしたわけではないということも関係しているかもしれませんが、少なくとも男女別学のメリットを肌で感じています。
私の周りにも別学で育った友人がいますが、中学時代の友人との関係が深いと聞きました。また、職場の同僚は男子校の男子校出身で、50代になった今でもその頃の友人との交流が盛んで、仕事上でも協力しあう仲だそうです。とても羨ましいですね。
以上のことから、私自身は男女別学の方が良かったと思っています。
②進学校か付属校か
進学校とは大学受験が必要な学校、付属校は大学受験をしなくても進学できる学校です。
大学受験を経験することで視野も広がり、学力も伸ばすことができる可能性があるでしょう。
一方、付属校でも大学受験を選択する子も多くいますが、ここでは受験せずに大学に進む場合をさすことにします。
私の生まれ育った北海道の某市には付属校が1校しかありませんでしたが、私の進学した看護学校には全国から来ていたため付属校出身の子が多数いました。
国立大学付属の高校の子は進学せずに看護学校を受験をしています。職場の医師は男子校である早稲田高校でありながら早稲田大学には進みませんでしたし、半数くらいが早稲田大学とは別の大学を選んでいたと聞き驚いたことを覚えています。
確かに、高校在学中に目指す職業が絞られてくると、付属大学では実現できないことがあり大学受験することが大いに考えられますね。
③改革を謳う学校か否か
改革を謳う学校といえば、時代に即した変化に富む環境だといえます。しかし、プラスともマイナスとも取れると私は思っています。
昔からの伝統を守り続けることが絶対にいいとはいえません。
例を挙げると、北海道函館市にある伝統校である「函館ラ・サール学園」。進学校として昭和時代から有名です。私が子どもだった頃は、函館ラ・サールといえばとんでもなくエリートだという感覚でした。もちろんこれは北海道に住んでいたからであり、他の地域に住む方には別の伝統校があり、それを思い浮かべると思います。
寮へのスマホ持ち込み禁止やプライバシーのない大部屋寮は函館ラ・サール学園の特徴的な部分ですが、これは改革を避けていると言えるのではないでしょうか。もちろん現代っ子には必要な環境だともいえます。メリットもデメリットもあるというわけです。
それをよしとするのであれば、改革を好まない学校を選定すればいいし、逆に改革を進める学校が良いと思うのであればそれでもいいと思います。でも考えてみてください。立て続けに改革を推し進めるということは「うまくいっていない」というのが理由の一つということもあるかもしれません。

じゃあどういう学校を選べばいいの?
もうわからなくなってきた。
「管理型」の学校もありますが、それにもメリットはあるはずです。校則がなく中学生でも化粧もヘアカラーも許可されている私服通学の学校もあります。
校則でガチガチに管理されることを苦に思わない子もいればそうではない子もいます。
「自分の子どもは学校に合っているのか」という視点で志望校を選定することが一番です。
学祭に出向いて校風を確認することもあると思いますが、実際に学祭を手伝った親の視点から言うと、学祭は部外者がたくさん来校するので、真の校風が見えづらくなっています。「よそ行き」だと実感します。また教員もそうでしょう。でも手伝っている親たちの雰囲気はわかるでしょうね。でもそんな親たちも学校の広告として手伝っている部分もあるので、本当のところを聞き出そうとしても「よそ行き」の話しかしないかもしれません。
寮生活を考えている場合は、よそ行きの顔をしていない普段の寮生がどのように生活しているのかを知ること、自宅からの通学を考えている場合は、登下校の様子などから生徒たちの雰囲気を感じ取ることがいいのではないでしょうか。
もう一度言います。
学校説明会や学校見学、学祭は「よそ行き」なのです。
入学してから「こんなはずじゃなかった」と思うことがないように慎重に選ばなければなりませんね。
難しい・・・
中学受験が東京を中心に過熱化しており、受験生よりも私立中の定員の方が少ない状況です。公立が劣っている訳ではありませんが、流行や情報に敏感な大人が我が子に中学受験をさせることが増えています。それに伴い通塾開始年齢も低年齢化していると言われていますし、塾に入るための塾もある時代です。
中学受験をさせ実感しているメリット
息子が中学受験を経験しました。現在は私立中高一貫校に通学しています。
小5から不登校だった息子は、中学受験から一度は撤退して退塾しました。受験の3週間前になって受験に挑戦したい気持ちに変化し今に至ります。
通学している学校は全く進学を考えていなかった学校ですが、(学校の教育方針や教員の質は置いといて)語弊があるかもしれませんが「友だちの質が異なる」と感じています。
みな受験を経験している同志で、親元を離れて寮生活という境遇です。自然と協力し合ってトラブルを乗り越えつつもお互いがお互いに尊重し合い、成長しています。私の肌感覚ですが、幼稚な子はいないと思います。
だからこそ生涯の友人ができることにも納得です。

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この動画に出会い、子どもが学校に与える影響は2割だということに納得してしまいました。早速この本を購入しました。「この学校に入れたら子どもの人生の7〜8割将来は決まった」などとは決して思わないことですね。
そろそろ志望校を選定しなければならない時期に差し掛かり焦っている方は、まず男女別学か共学か、進学校か付属校かというところから絞っていることをオススメします。
みなさまの中学受験を応援しています。