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寮生活に不安を感じる親御さんへ
中学受験を終え、初めての寮生活。子どもも親も、期待と同時に不安が大きいのではないでしょうか。
実際、入寮から1週間ほど経つと、最初の壁がやってきます。慣れない集団生活、自分で行う家事、限られた電話時間──親のサポートなしでの生活は、子どもにとって大きな挑戦です。
本記事では、そんな寮生活を送る子どもを「見えない場所から支える方法」を具体的に解説します。
【寮生活の現実】入寮1週間で子どもが感じる壁とは?
家事が全て自分の仕事に
- 洗濯
- 部屋の片付け
- 入浴や身の回りの整理
- 食事のマナー
家庭なら自然にサポートしていたことも、すべて自分で完結させる必要があります。
学校によって、洗濯は委託していることがありますが、仕上がった洗濯物を回収したり整えてしまうまでは自分でしなければなりません。
集団生活のストレス
- 他人の生活リズムやクセ
- 価値観の違い
- ルームメイトとの衝突
電話の制限で生まれる不安
- 親子間の連絡は時間制限あり
- 声が聞けない日が続くことで、親も子も不安に
【具体策】親ができる3つの見えないサポート
① 手紙──何度でも読み返せる“心の支え”
- 書いた文字は、声よりも残る。
- 「ふみの日(毎月23日)」に合わせて送るのもおすすめ。
- あえて手書きの便箋を選ぶことで、より温かみが伝わる。
② 差し入れ──実用と癒しをセットで
- インスタントスープ、ふりかけ、スティック飲料などが人気。
- お菓子や日用品も「物々交換」のネタになり、友達作りにもつながる。
- 寮のルールを確認したうえで、宅配便やレターパックを活用。
③ 「勉強どう?」は禁句──まずは生活適応を優先
- 勉強よりもまず“生活に慣れること”が大事。
- 子どもが自分から話したくなるまで、聞きすぎない。
- 聞くより「見守る」ことが最大のサポート。
【体験談】退寮という選択も“正解”
実は我が家の息子も、中学受験後に寮生活を始めました。しかし1年後、「寮がどうしても合わない」という本人の意思で退寮を決断。
私はちょうど仕事を辞めたタイミングだったので夫を置いて下の子と引っ越し、退寮した長男は自宅から通学するようになりました。結果、長男は以前より生き生きとしていました。
「寮が合わない」ことも失敗ではなく、一つの成長です。
実はその後には続きがあり中高一貫校を自主退学することになります・・・
【まとめ】寮生活を支える親の心構え
- 親のサポートは「直接介入」ではなく「見えない支え」。
- 手紙や差し入れなど、“物理的な距離”を埋める工夫が鍵。
- どうしても環境が合わない場合は「退寮」も選択肢。
- 一番大事なのは「子どもが安心して挑戦できる環境」を作ること。
- まとめ──物理的な距離があっても、心の距離は近く
寮生活は、子どもにとっても親にとっても挑戦です。
手紙、差し入れ、そして“見守る勇気”。距離があってもできることはたくさんあります。
それでも「どうしても合わない」と感じたら、環境を変えるのも一つの選択。
大切なのは「子どもが安心して自分らしくいられること」。
心配しすぎず、でも目を離さず。ちょうど良い距離感で、親子の新しい関係を築いていきましょう。
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