【実体験】小1から中学受験塾に通わせて後悔?北海道の親に贈る「中学受験塾のリアル」

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【実体験】小1から中学受験塾に通わせて後悔?北海道の親に贈る「中学受験塾のリアル」

中学受験、我が家の始まりは「なんとなく」だった

北海道の男子小学生にとって、中学受験はまだ一般的な選択肢とは言えないかもしれません。でも、首都圏や関西圏に比べれば少数派とはいえ、年々関心を持つご家庭は増えています。

私たち夫婦は中学受験を経験していません。まさか自分たちの子どもが中学受験をすることになるとは、夢にも思っていませんでした。息子が小学1年生の9月、とある塾に通い始めたのがきっかけで、私自身が中学受験の情報に触れることになったのです。正直なところ、体験授業も受けずに「なんとなく中学受験に強そう」という理由で塾を選んでしまいました。今思えば、春期講習などで様子を見てから入塾を決めるべきだったと、少し反省しています。

偏差値だけじゃ見えない!塾選びの落とし穴と「親の9割」

「中学受験は親が9割」とよく言われますが、共働きやひとり親家庭にとって、子どもの受験に伴走するのは本当に大変です。塾選びもその一つ。世の中には中学受験を専門と掲げていなくても、手厚い対策をしてくれる塾がたくさんあります。「予習主義」や「復習主義」など、塾にはさまざまなタイプがあるので、各ご家庭の方針やお子さんの性格に合わせてよく検討することが、後悔しないための第一歩だと痛感しています。

塾を選ぶ際に、誰もがまず目を向けるのが「大学合格実績」かもしれません。私もそうでした。そこから有名大学への合格実績が良い中高一貫校の名前を知り、さらにその学校への合格実績が良い塾を探しました。それが結果的に四谷大塚NETだったのです。

しかし、「中学受験に強い塾に通わせれば必ず志望校に合格できる」という考えは間違いです。塾に通って中高一貫校に進学できても、有名大学に進学できるから将来有望……とは限りません。中高一貫校に進んだからといって、子どもの将来が約束されるわけではないのです。

我が家の反省と不登校経験から見えた、本当に大切なこと

中学受験に関する情報を得ると、「勉強ができれば将来の選択肢が多くなる」と思いがちです。もちろんそれは一理ありますが、人間関係の築き方やコミュニケーション能力は、経験を通してしか学べません。今はオンラインで仕事を受発注できる時代で、人とうまくコミュニケーションが取れなくても生きていける時代だと言われることもあります。でも、きっと「うちの子は勉強さえできればいい、コミュニケーションなんてどうでもいい」とは考えていないはずです。

なぜ私がこんなことを言うかというと、長男が不登校になった経験があるからです。

長男が不登校になった理由
・小1から中学受験塾に通わせてしまったこと。
・塾で先取り学習をしたことで、学校の授業がつまらないと感じ、「学校に行っても 意味がない」という気持ちになったこと。
・友だちとの距離感をうまくつかめず、トラブルになったこと。
・オンラインゲームの楽しさにハマってしまったこと。(オンラインゲームができる環境を与えてしまった)
・長男と向き合える十分な時間と心の余裕が、当時の親になかったこと。

    この経験から、対面でのコミュニケーションの重要性を痛感しました。オンラインゲームで初めて話す相手に失礼な発言をしている息子を問題視した親としての目線も、このブログには込められています。違和感を感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、このブログは不登校小学生の中学受験体験記。対人間の対面でのコミュニケーションが重要だと感じたからこそ、あえて記しています。

    塾のタイプと選び方:我が家の経験から

    予習主義の代表格【四谷大塚NET】

    息子は小学1年生の9月に入塾テストを受けました。当時は塾生が一桁しかいなかったためか、ほとんど解けなくても入塾できました。しかし、塾生が多くなる小学4年生以降に入塾テストを受けた知人のお子さんは、残念ながら不合格だったそうです。そのお子さんは駿台小学部で頑張り、偏差値60以上をキープして、見事立命館慶祥中のSPコースに合格されています。

    四谷大塚といえば、有名な「予習シリーズ」というテキスト。これ以上良い教材はないとも言われるほどで、このテキストを利用している塾も他にもあります。また、オンラインで購入して家庭学習に使うことも可能です。自律したお子さんであれば一人でテキストを進められるように作られていますが、内容は深く、覚えることも多いため、親のサポートも必要になります。

    四谷大塚ドットコムでは、通塾していなくても予習シリーズを使って学べますし、通塾生と同じ「組み分けテスト」を受けることで、全国の四谷大塚生の中での自分の位置を明確に把握できる通信教育も提供しています。

    組み分けテストは5週に1度行われ、テストの点数で塾生をS、C、B、Aコースに分けます。全コース共通のテストのため、基礎的な問題に取り組んでいる下位クラスの子にとっては点数が取りづらい側面もあります。点数が取れないことで辛い思いをするお子さんもいるのが現実です。

    ここで、ご家族の力が必要です。点数で評価するのではなく、頑張った過程を褒めましょう。かける言葉によっては子どもの自己肯定感が下がってしまうので、親の関わり方には要注意です。

    四谷大塚NETのテストで高得点が取れるお子さんは、首都圏入試にも挑戦し、開成中、麻布中、豊島岡中、渋幕中といった有名校にも合格しています。札幌圏の入試日はもちろん、首都圏の中学を受験するときにも、いつもお世話になっている塾の先生が励ましに来てくださるというのは、不安と緊張の中、とても心強い受験日の朝となること間違いなしです。教材の質、合格実績から判断すると、難関中を目指すなら第一選択肢となる塾だと感じます。

    塾講師によれば、中学受験で優先すべきは算数。理科や社会は同じ単元が複数回出てくるので小学6年生からでも間に合うとのこと。国語は漢字や語彙をコツコツとやることが大切だそうです。また、朝には計算や漢字練習などの作業系、寝る前には暗記系をやると良いと勧められました。

    復習主義の代表格【日能研】

    予習主義の四谷大塚NETに対して、よく比較検討されるのが復習に重点を置く日能研です。北海道には札幌市に1校のみですが、先日、息子が通う中高一貫校の学校説明会にいらしていたお子さんは日能研に通っておられました。その親御さんから「どんどん前に進むのではなく、マイペースに進めるタイプのお子さんには良い」というお話を聞きました。

    やはり、子どもの性格や学習ペースに合った塾をじっくり検討すべきですし、必要なら転塾もするべきだと再認識しました。YouTubeには、実際に塾に勤めておられた先生の解説動画など、塾選びの参考になる情報もたくさんありますので、活用するのも良いでしょう。

    個別指導塾、家庭教師、オンライン学習

    集団授業が苦手な子や、自分のペースで学習を進めたい子には個別指導塾も良い選択肢です。ただし、中学受験に強い塾かどうかは見極めが必要です。

    コロナ禍を経て多様な学習方法が確立され、オンライン家庭教師では現役の東大生などが指導にあたることもあります。塾に通いながら家庭教師を併用するご家庭もあるようです。

    我が家が組み分けテストの解答速報でお世話になったのが**【中学受験専門】受験Dr. 個別指導塾でした。会員登録なしで解説動画が見られる部分は、非常に分かりやすく丁寧なので、活用してみるのもおすすめです。息子が急に受験を決心した小学6年生の春には、主にスタディサプリ(スタサプ)**も活用しました。

    【中学受験専門】受験Dr. 個別指導塾 スタディサプリ小学講座

    通塾のリアルと気になる費用

    「中学受験塾は高額」とよく言われますが、その通りです。通常の授業料に加えて、日曜特訓、正月特訓、補習などで費用はどんどんかさみます。小学6年生の1年間だけでも塾費用だけで100万円以上かかると言われています。共働き家庭ではお弁当の準備も大変で、コンビニで購入することもあるでしょう。家庭教師を併用したり、受験校が多ければそれぞれの検定料や旅費、合格した学校にとりあえず入学金を支払っておく場合など、想像するだけでも高額な教育費が必要になりそうなことはわかります。

    「お金を出しているんだから勉強しなさい」と親ならつい言ってしまうかもしれませんが、そこはぐっと我慢しましょう。我が家は小学6年生の春に退塾したのでそれほどお金はかかりませんでしたが、本人のやる気もないまま通い続けていたら、文字通り「100万円以上も塾にお小遣いを支払っていた」ことになったでしょう。

    子どもが一人で通える場所にあるかどうかも重要です。車社会の北海道では公共交通機関に乗り慣れていない子も多く、冬場の送迎は必須になることが多いです。駐停車スペースがあるか、事前に2~3回は実際に同行するなど、対策が必要です。息子が小学3年生の2月、一人で塾に向かえずに私の職場に泣きながら電話をかけてきたことがありました。あの時の胸の苦しさは今でも覚えています。

    塾に頼らない選択肢と親の役割

    「一度塾に入ったら最後まで同じ塾でなければならない」ということはありません。もし合わないと感じたら、躊躇なく転塾や学習方法の変更を検討しましょう。お子さんに合った学習方法を探すことが一番大切です。「いつか必ずこの塾についていけるようになる」と信じて待つ時間はありません。入試は一日一日と近づいてきます。決断は早い段階がおすすめです。

    今はYouTubeにも中学受験に関する有益な情報が溢れています。我が家がスキマ時間で利用していたのが「カズレーザーの50点塾」です。テレビで馴染みのある人が解説しているというだけで、息子も興味を持って聞いてくれました。特に日本史は、小学校では習わない内容も聞き流しで学べ、とても役立ちました。

    塾の保護者会も、子どもの学習だけでなく、親として知っておきたい情報が得られる貴重な場所です。ぜひ積極的に参加しましょう。四谷大塚の開催する「全国統一小学生テスト」は無料で受けられ、各会場で保護者会が同時開催されるので、最新の受験状況を知りたい方にはおすすめです。

    おわりに:冷静な判断と子どもの味方であること

    大人はこれまでの経験から多くの判断材料を持っています。子どもの進学に関して親が決めた方がいい場合もあるかもしれません。北海道でも中学受験をする小学生が増えている今、このブログを読んでいる皆さんは、子どものためにと様々な情報を集めていることでしょう。

    私が申し上げたいのは、塾に通わせるべきタイミングであるか、他に優先させるべきことはないか、そして本人のやる気はどうかなど、客観的に冷静に判断していただきたいということです。また、親が良いと思った塾でも、子どもには合わない場合があり、勉強への意欲が続かなくなることもあります。それを近くにいる親が察知し、何があっても子どもの味方でいることを忘れないでいただきたいのです。

    私自身、小学生の時、中学受験という選択肢があることすら知りませんでした。卒業式に違う学校の制服を着た友人がいた時の「悔しさ」は、ずっと私の中に残っていました。インターネットがなかった当時、親から聞く情報だけが頼りだったのです。情報弱者になりたくないという強い思いが、結果的に息子の中学受験のきっかけになったのだと振り返ります。

    いろいろと書きましたが、お子さんとは勉強以外の話もたくさんしてくださいね。 北海道の中学受験を心から応援しています。

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