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まさかうちの子が合格するとは、本当に思っていなかった
正直に言います。
長男の追加合格発表の連絡を受けたとき、私は正直信じられませんでした。
小4で不登校になり、塾は下位クラスのまま小6の春に退塾。その後は習い事を始めては辞め、を繰り返していた息子が、受験3週間前に突然「やっぱり受けてみたい」と言い出したのです。
無謀だと思いました。でも、止められなかった。
結果は追加合格。補欠からの繰り上がりでした。
この記事では、長男の小1から中学受験までを振り返ります。「不登校の子に受験させるべきか」「塾を辞めた後どうすればいいか」と悩んでいる方に、答えではなく「うちはこうだった」という一つの事例としてお伝えできればと思います。
小1〜小4:早めの入塾、そして不登校へ
小1で入塾した理由
長男は小1から中学受験塾に通い始めました。
周りの影響もありましたし、「早く始めれば余裕を持って準備できる」と考えていたのも事実です。長男自身も最初は楽しそうに通っていました。
低学年のうちは宿題も少なく、パズルのような問題を解く感覚。成績も悪くはなく、「このまま順調にいけば」と親として期待していた部分もあります。
小4の3学期、突然の不登校
変化が起きたのは小4の3学期でした。
新型コロナによる休校が開けると長男が「学校に行きたくない」と言い出したのです。
最初は「今日だけかな」と思っていました。でも、翌日も、その翌日も。気づけば1週間、2週間と休みが続きました。
理由を聞いても、本人もうまく言葉にできない様子。友人関係なのか、勉強のプレッシャーなのか、複合的なものだったのかもしれません。
「なぜ」を追求しても、答えは出ませんでした。
小4〜小6春:不登校と塾の両立という葛藤
学校に行けないのに塾には行く、という矛盾
不登校が始まっても、塾だけは続けていました。
「学校は休んでも、塾には行ける」という状態が続いたのです。親としては「せめて塾だけでも」という気持ちがあったのかもしれません。
でも、成績は下がる一方。クラスは下位のまま上がることはなく、長男の表情もどんどん暗くなっていきました。
小6の春、退塾を決断
小6の春、ついに退塾を決めました。
「もう受験も塾もやめようか」と私が言ったことがきっかけです。本人は何もいいませんでした。
正直、親としては複雑でした。5年間続けてきた塾を、受験まであと10ヶ月というタイミングで辞める。「ここで辞めたら、今までの時間とお金は何だったのか」という気持ちがなかったと言えば嘘になります。
でも、無理に続けさせても本人が壊れるだけだと思いました。
退塾届を出したあと、長男は少しだけホッとした顔をしていました。
退塾後の日々:習い事ジプシー
退塾後は、本人が「やりたい」と言ったことをやらせる方針に切り替えました。
プログラミング教室、絵画教室、オンライン英会話。どれも数ヶ月で「やっぱり違う」と辞めていきました。
親としては焦りもありました。「このまま何も続かないのでは」と。
ただ、責めても状況は変わらないと自分に言い聞かせ、見守ることしかできませんでした。
小6年末〜受験:3週間前の「やっぱり受けたい」
12月中旬、突然の発言
転機は小6の12月下旬でした。
家族旅行の最中に長男がポツリと言ったのです。
「やっぱり、受験してみたい」
私は耳を疑いました。受験まであと3週間。出願もまだ。過去問も解いていない。塾を辞めてから半年以上、受験勉強らしいことは何もしていませんでした。
「本気で言ってる?」と聞くと、長男は頷きました。
怒涛の3週間
そこからは怒涛でした。
急いで出願できる学校を調べ、過去問を数年分だけ解かせ、わからないところは私が横について一緒に考えました。
正直、「間に合うわけがない」と思っていました。でも、長男の目は、塾に通っていた頃より明らかに真剣だったのです。
自分から机に向かい、わからない問題があると悔しそうな顔をする。この5年間で初めて見る姿でした。
受験当日と追加合格
受験当日、長男は緊張しながらも試験会場に向かいました。
結果は不合格。
そして数日後、追加合格の連絡が来たのです。
電話を受けたとき、私は泣きました。長男は涙こそ流さずも喜んでいました。
完璧な準備ではなかった。でも、本人が「やりたい」と思ったタイミングで動いたからこそ、この結果があったのだと思います。
振り返って思うこと:親として気づいた3つのこと
1. 子どもには「動き出す瞬間」がある
親がいくら焦っても、子どもが動かなければ何も始まりません。
逆に言えば、子ども自身が「やりたい」と思ったとき、驚くほどの力を発揮することがある。長男を見ていて、それを痛感しました。
2. 「待つ」ことの難しさと大切さ
退塾してから受験までの約9ヶ月間、私は何度も口を出しそうになりました。
「そろそろ勉強したら?」「このままでいいの?」
でも、言葉を飲み込みました。待つことは、本当に難しい。でも、待ったからこそ、本人の意思が生まれたのかもしれません。
3. 完璧な準備がすべてではない
3週間の準備で受験に臨むなんて、普通に考えたら無謀です。
でも、結果的に追加合格できた。「準備が足りないから」と諦める必要はないと、長男が教えてくれました。
次男(小6)の受験と現在
現在、次男も小6で中学受験を控えています。
ただ、長男のときのように「がっつり塾で追い込む」というスタイルではありません。本人のペースを見ながら、ゆるやかに進めています。
長男の経験があるからこそ、「親が決めた道を歩かせる」のではなく、「本人が選んだ道を応援する」というスタンスでいられるのかもしれません。
正解はわかりません。次男がどんな結果になるかもわかりません。
でも、長男の受験を通して、「子どもを信じて待つ」ことの意味を少しだけ理解できた気がしています。
もし今、お子さんの不登校や退塾で悩んでいる方がいたら、伝えたいことがあります。
答えを急がなくていい。子どもが動き出す瞬間は、必ず来る。
少なくとも、うちの長男はそうでした。

