この記事には広告が含まれています。
こんにちは。しろももです。
前回は初診の様子をご紹介しました。
息子は「スピード違反タイプ」だとYG性格検査で明らかになりました。
衝動性を改善させる方法は「睡眠の質を向上させ、脳を休ませること」だと医師からお話があり、この一ヶ月取り組んできました。
そして再診日を迎えました。
【医師からの課題】睡眠の質向上への取り組み
季節は初夏。まだ寝苦しくはありませんでした。
前回受診後から以下のことに取り組みました。
電子機器類使用に関する取り決め
スマホ使用時間:7時〜21時
P C 使用時間:7時〜22時半
使用後はリビングに保管し、寝室からは離す。
スマホのアラーム設定は7時とし、鳴ったら離床して自分でストップし起床とする。
電磁波の影響はまだ研究中で解明されていない部分がありますが、睡眠に影響を及ぼす可能性があると言われています。
当然、これらの取り決めは医師の助言をもとに家庭内で検討したものです。息子も納得して設定しました。
【取り組み結果】問題行動の有無を確認できなかったため、第三者機関に相談。光が見えた!
課題の「睡眠の質向上」は、完璧ではないものの大きくずれ込むことはなく協力しあって取り組みました。しかし、起床不良で小学生の頃と同じ状態でした。アラームに気づかない、立ち上がると立ちくらみ。小学生の頃は否定された「起立性調節障害」のような症状です。また、過眠傾向にあり12時間以上眠る日もありました。
不登校は続き、問題となる学校での生活態度を確認する方法がありませんでした。また、担任からは行事だけの参加は認めないと言われたことから自信をなくしてしまい、楽しみにしていた遠足には行けませんでした。
イベントへの参加が登校のきっかけになったかもしれないのに・・・
担任には受診結果や受診後の対処方法などについて報告し、密に連携しなければならないと伝えていましたがこういう対応をされるとは思ってもいませんでした。この学校は「誰ひとりとして見捨てない」と前副校長が雑誌の取材に答えているではありませんか。本当に見捨てないのであれば、担任の言動は疑問しかありませんでした。
第三者機関への相談で解決の糸口を発見
市が運営している教育相談窓口へ匿名で相談をしました。
私立中の男子だというだけで学校が限定されるため性別を伏せました。
結論から言うと、「教頭と話をするのはどうか」と言うアドバイスでした。
学校長と副校長は面識がありましたが、教頭にはお会いしたことがありませんでした。学年の担当教員の中にも生徒指導担当もいましたが、こちらの先生も面識はありませんでした。担任・副担任の4名が学年全体を担当するという挨拶文は年度当初に見かけましたが、学年教員に相談するのは抵抗がありました。
そこで私は教頭に相談することにしたのです。
教頭面談のアポイントをとる
親が息子を守らなければ誰が守るのか。
息子の欠席を伝える電話の時に、教頭に繋いでいただき事情を話しました。
学校への不信感をグッとこらえて、担任から息子が差別されているように感じると伝えると教頭は開口一番「お母さん、それは申し訳ありませんでした。もっと早く相談してくださればよかったんですよ。」
声の調子はとても優しく、決して事務的ではない対応に安心し、涙を抑えることができませんでした。
幸い、当日午後から時間が取れるとのことだったのでお約束し電話を切りました。
教頭との面談で気持ちも落ち着き、安心して息子を見守れるようになった
これまでの経緯、現在の状況と思春期外来での医師からの指示内容、親の心配事など4時間も話をしました。担任へ不信感もざっくばらんに話しました。すると教頭はこんなことを言いました。
「担任は実はまだ教員2年目で、保護者対応経験がほとんどありません。学年担当教員が協力して対応するようになっているが機能していないということですね。申し訳ありません。」
学年担当教員の氏名と担当教科の紹介は以前にありましたが、それ以外の情報は知りませんでした。息子は2年目だと知ってはいただろうが、私が担任の年齢を尋ねたからか「30代くらいだと思う」と話していたので教員になって5年以上は経過しているものと思い込んでいました。確かに見た目は30代だったかもしれません。完全に私の聞き取り不足でした。
初めから教員2年目と知っていたらこちらの対応も違ったかもしれません。社会人2年目と考えるとまだできないことの方が多いと思います。(これは私の公務員生活28年の中で確信していることです)
それにしても、担任の他3名の教員は「ベテラン」だと言うじゃありませんか。だったらなぜ保護者への対応などフォローしないのか。フォロー体制は形だけなのか。
この学校の教員は「勉強だけ」でなく、「生徒自身の心などの成長をも支援する」と謳われています。「誰ひとりとして見捨てない」という言葉が本当なのであれば・・・という思いを教頭に伝えました。
すると教頭は、登校できない理由がはっきりしないのであれば、今は待つ時なのだと言いました。
今まで数々の生徒と向き合った経験、また自身にも子育て経験があるという教頭。親の気持ちも汲んでくれます。さすがだと思いました。(当然と言えば当然かもしれませんが)
学習の遅れに関してはまだ間に合う。極端な話をすると、高1までは欠席や赤点でも進級できるとのこと。今は登校を促す時期ではない、焦らなくていいというアドバイスでした。
実際のところ、相当努力をしなければ学習は追いつけないでしょう。
でも、教頭に相談することができたことで私の気持ちが整理でき、学校側が息子を差別しているわけではないと言うことが分かってホッとしたのでした。
そして私の気持ちにも余裕ができ、朝起床できない息子を見守ることができるようになりました。
2回目の受診
予約の時間から少し待ち、診察室に呼ばれました。
この1ヶ月間の衝動性の有無と睡眠の状況を確認されました。
前述したとおり、登校できなかったので学校での衝動性は確認できませんでした。もちろん変わらず自宅での問題行動は一切ありません。学校側の対応についても医師に伝え、睡眠は過眠傾向にあるため、リズムを整えるための眠剤が処方されました。体格よりも少ない量でのお試し処方でした。
初診時とは異なり、必要な情報だけ問われて診察は終了しました。
処方薬について医師は、
「毎晩決まった時刻に内服、起床時は無理やり起こすことでリズムを整えます。お母さんは無理やり起こしてあげてください。」
と言いました。
初めての眠剤内服は指示量、2日目から倍量を内服
処方量が体格よりも少ないため、効果を感じないようなら倍量内服して良いと事前に説明を受けていましたが、初回はおそるおそる指示量を内服。
翌朝、あまり効いた感じがしないと言う息子。しかし朝は起きることができました。学校には行きませんでしたが。
日中はスマホ漬け。なんとかやめさせたいのですが、医師から「日中は使っていいよ」と言われたこともあり独自ルールを作りたかったのですが今更作れませんでした。単身赴任中の夫が「学校のある日は日中のスマホ利用を禁止する」という決まりを設けていたので私は間に挟まれている状態ですが、「今は焦る時期ではない」という教頭のことばを思い出し、もう少し様子を見てもいいなと思えるようになりました。
そして、2日目の夜。指示りょうの倍量を内服しました。睡眠導入はスムーズだったようで、布団に入ってから30分ほどで寝息を確認しました。翌朝は割とスッキリ起床しています。本人も眠れた実感がありますが、薬で眠らされた感じは全くないと話していたのでひと安心。このまま睡眠の質が改善すればいいなと期待するのでした。
次の受診はいよいよ心理検査です。
・・・つづく・・・