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こんにちは、しろももです。
不登校児が私立中高一貫校に進学して寮生活となり、高校受験準備が不要な環境に息子も私も安心しきっていました。まさか中高一貫校を退学することになるとは想像していませんでした。
すべてのはじまりは「思い込み」
私立にはスクールカウンセラーがいるはず。不登校で斜線だらけの通知表でも受け入れてくれたんだから、事情を抱える生徒に向き合う環境が整っているはず。
不登校経験がなくても思春期に親元を離れ生活することによる影響は少なからずあるため、スクールカウンセラーの存在は重要だといえます。
伝統的な私立中。スクールカウンセラーの配置を確認していませんでした。順調だった息子の様子が変化したときに相談窓口がないかを確認したときに、カウンセラーがいないことが判明しました。
スクールカウンセラーは教職員のためのものでもある
スクールカウンセラーというと生徒と保護者の相談に対応するというイメージがあるかもしれませんが職務内容は以下です。
【職務内容】
1 児童生徒へのカウンセリング
文部科学省HP
2 教職員に対する助言・援助
3 保護者に対する助言・援助
公立学校であれば一律にスクールカウンセラーの巡回面談等が整備されていますが、入学した私立中高一貫校はスクールカウンセラーがいなかったのです。
「私立学校」は学校法人が運営しているため、スクールカウンセラーの配置についても学校が判断します。職員採用基準についても同様です。
昭和時代は教員は全能だと思われていましたが、決してそうではありません。
保健室登校などで頼られがちな養護教諭でさえも心理職の専門家ではありません。
養護教諭によってはケガの処置はするけど相談には乗らないスタンスの人もいます。
そんな教職員のためにもスクールカウンセラーが有用だといわれているのですが、この私立学校は未だ教職員は全能だと思っているのでしょうか。
私は学校に確認しました。
スクールカウンセラーを導入しない理由をおしえてください。
以前にも要望があり検討はしたのですが、部外の人を入れることによるデメリットのほうが大きいと判断したからです。私たちは子どもたちの家族のように接し、どのような子も見捨てることはありません。
よくいえば「昔からの伝統を守る学校」なのかもしれません。
暴力教員Aの話
教員2年目のまだ24歳の教員A。数日前に生徒を殴った「問題教員」が息子の担任でした。もちろん、その行為はもみ消しです。通報は結局学校法人本部。表に出ることはありません。
生徒への指導方法が大変感情的で、事情を聞かれて答えた生徒に対して
そんなのしらねえよ、なめてんのか!
と答えたそうです。
また、その保護者へそのままの勢いで電話をし、生徒を見下す言葉づかいで状況を伝えたとのこと。完全に「担任ガチャ」にはずれたといえますが、まだ5月。来年の3月までこの担任と付き合わなければならないかと思うと息子がかわいそうでなりませんでした。
また、急に登校できなくなった息子へは、配布されたプリント類も整理されず、授業の進捗を聞いても「わからない」の一点張りで、ますます登校しづらくなっていきました。授業の様子を自宅で見られるように配信してもらえないかと交渉しても「機材がない」と言われ諦めていたのですが、それがウソだったと後に教頭に確認し発覚。
自主退学した12月末まで、息子の体調を伺う電話は一切なし。機材がないとウソをついたことなどについての謝罪もなし。
電話をしても席を外しており、折り返しすらない。居留守立ったのでしょうか。教員間での連携が取れていないのでしょうか。
子どもが不登校になると保護者と学校との連携が必要不可欠です。
不登校経験のあるご家庭はおわかりになると思います。
学校との距離感によっては親も疲れてしまうものですが・・・
私立中のプライド
私たちは子どもたちに対し家族のように接します。
どのような子も見捨てません。
今どきスクールカウンセラーを導入しないのはミッションスクールだからかもしれません。また、その学校の教員は全能でなければならないのかもしれません。
前項で紹介した暴力教員A。経験豊富な副担任と教頭がいるわけですが、まったく機能していませんでした。
表向きは「どのような子も見捨てない」というものの、実際には「お行儀のよい、成績のよい、問題を抱えていない子」だけを大事にしている印象でした。
そういうものなのかもしれません。
進学実績は学校経営に直結しますからね。
ここ数年は定員割れしている理由をよく分析するべきでした。
転校を決心した日
担任の暴力教員Aとコミュニケーションがとれない日々。
教頭にはようやく相談に乗っていただきましたが、直接暴力教員Aに指導することはなく、「まだ若い経験の浅い教員だから大目にみてほしい。」と言われ驚愕。社会人2年目と考えれば大目にみてほしいというもの分からなくはないがなぜフォローしないのか。
立派な学歴を持つ教員はいるが、人間性はどうなのかと疑問を持たざるを得ませんでした。
その他生徒指導の先生にも掛け合いました。対応は大変まともでしたが、傷ついた息子と私のこころは治癒する見込みはありませんでした。
悶々とした日々に疲れ、この学校に通い続けるメリットがないと見切りをつけた形で転校することにしたのです。
転校後の生活もまた不登校
転校して約半年が経過しました。
息子は中3になりましたがテストも受けず、修学旅行にだけは参加したものの依然不登校です。内申点が気になる時期ですが、もう時間は戻せません。
こうして冷静に明文化すると、学校についてよく調べないまま進学させてしまったことが問題だったと振り返ります。伝統的な学校、OBからの勧めなども受験のきっかけではありましたが、我が息子には合わない学校だったと思います。
後悔しない学校選びができるといいのですが、実際に入学しないとわからないところがたくさんありますね。
我が家の高校受験のはじまりです。どうなることやら・・・